は行の不動産用語集

【パーゴラ】
住宅の軒先に設ける棚のことで、語源は「ぶどう棚」。夏の直射日光を遮る効果があり、藤や蔦類をはわせる。
【パース】
建物の外観や内部を立体的に描いた透視図(Perspective)のこと。完成予想図を描くのに用いられる。空間のイメージがわかりやすいように、人や物、風景なども併せて書き込まれることが多い。
【パーテーション】
部屋の仕切りや間仕切り壁のこと。壁だけでなく、収納家具を間仕切りにすることもある。
【媒介】
宅建業者が宅地建物の取引を行う場合の立場を示したもの。売主と買主の間に立って売買のなかだちをする。仲介手数料が必要となる。
【媒介契約】
宅地・建物の売買・交換や貸借のなかだちを、宅建業者に依頼する契約のこと。媒介契約を締結すると、媒介契約の内容や報酬等を記載した書面を作成し、依頼者に交付することが義務付けられている。媒介契約には、次の3つの形式がある。
【ハイカロリーバーナー】
コンロに組み込まれた火力の強いバーナーのこと。中華料理の炒め物などをする時に重宝する。
【配偶者控除】
結婚してから20年以上経っている夫婦が、夫婦間で居住用不動産を贈与したり、居住用不動産を購入するための資金を贈与する場合に、基礎控除(110万円)のほかに認められている2000万円の控除のこと。居住用不動産を贈与する場合には、贈与を受けた翌年の3月15日まで居住用として住み、購入資金を贈与する場合には、その資金で翌年の3月15日までに居住用不動産を購入し、住んでいることが条件となる。どちらの場合もその後も引き続き住む見込みがなければならない。この特例を受けるためには、贈与を受けた翌年の3月15日までに税務署に申告する。
【ハイサッシ】
高さが天井近くまである大きなサッシのこと。リビングに設けられることが多く、採光、通風、眺望にすぐれる。開放感があり、部屋も広く見える。
【パイプシャフト】
上下水道管等の配管スペースのことで、間取り図では「PS」と記される。マンションでパイプスペースが寝室近くにあると、深夜や早朝の排水音が耳ざわりになることもある。パイプスペースの中に電気や水道、ガスなどのメーターを集めたメーターボックスが収められる場合もある。
【パイプスペース】
上下水道管等の配管スペースのことで、間取り図では「PS」と記される。マンションでパイプスペースが寝室近くにあると、深夜や早朝の排水音が耳ざわりになることもある。パイプスペースの中に電気や水道、ガスなどのメーターを集めたメーターボックスが収められる場合もある。
【ハウスコントロールシステム】
家庭内に設置されているエアコンや照明器具などを集中的に監視・制御し、室温や湿度、照明の自動調節などを行うシステムのこと。ホームセキュリティやテレコントロールを含めた総称として使われることもある。
【はじめてマイホーム加算】
公庫融資を使う人で、初めて住宅を購入する人の基本融資額を500万円割り増す制度のこと。(1)前年の年収が給与収入で1442万1053円以下(給与収入のみ以外の人で1200万円以下)、(2)現在、公庫融資を返済中でないこと、(3)申込日以前1年間を通じて、借家等に住んでいたこと、等の要件を満たさないといけない。住宅の主な要件は、三大都市圏に所在する専有面積175m2以下のマンションであることなど。
【柱型】
柱と同義。
【バスタブ】
浴槽のこと。材質にはホーロー、ステンレス、人造大理石、FRP、タイル、木などがある。大きさは、肩までお湯につかれるが足を伸ばせない和風タイプ、足はゆっくり伸ばせるが寝ころばないと肩までお湯につかれない洋風タイプ、その中間の和洋折衷タイプがある。
【バスユニット】
防水性の高いプラスチックなどで、床、壁、天井などを一体化して成型した浴室のこと。間取り図では「UB」と書く。浴室だけのタイプと、浴槽、洗面台、便器の3点を組み込んだタイプがある。大きさや色合いが豊富で、最近は浴室暖房乾燥機などの設備を組み込んだり、あらかじめ設定した量や温度の湯が自動的にたまるタイプも増えてきた。
【ハッチ】
キッチンとダイニングの間に設けられる配膳用の開口部など、両側から物の出し入れができる間仕切りのこと。
【ハッチウォール】
キッチンとダイニングの境に作られたハッチ付きの食器棚のこと。
【パティオ】
スペインの南部に多く見られる中庭のこと。床にタイルを張ったり、噴水を設けたり、インテリアとの関連性が強い。マンションにもパティオ風の中庭を作るところが増えてきている。
【花台】
マンションなどの腰高窓の外側やバルコニーの外壁の内側に設けた、奥行き20〜30cm程度の植木鉢やプランターを乗せるスペースのこと。
【パネル工法】
床、壁、天井をパネルとしてあらかじめ工場で製造し、現場で組み合わせて建築する工法のこと。木質系、鉄骨系、コンクリート系がある。
【パネルヒーティング】
床や天井などに埋め込んだパネルを加熱し、輻射(ふくしゃ)暖房する。熱源は、電気とガス(温水)の2通りの方法がある。
【幅木(はばき)】
床との継ぎ目にあたる壁の最下部に取り付ける横木のこと。床掃除などで傷みやすい部分を保護するために設置される。幅木の素材には、木だけでなくプラスチック製のものもある。
【破風(はふ)】
和風建築で、切妻屋根や入母屋屋根の端に付けられた山形の部分、またはその形を作る板のこと。
【はめ殺し窓】
採光だけを目的とする窓で、開閉できないもの。玄関ホールの吹抜け部分などによく使われる。
【パラペット】
建物の屋上などの外周部に設けられた低い壁のこと。墜落を防いだり、防水効果を高めるために取り付けられる。
【パラボラアンテナ】
衛星放送を受信するために必要なお皿のような反射鏡を使ったアンテナのこと。
【梁(はり)】
柱の上に渡し、屋根を支える構造材のこと。木造の場合、2階の床を支える「床梁」と、小屋組みを支える「小屋梁」がある。鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合も、梁は木造と同じ役目を果たすが、壁式構造で作られた建物は、耐力壁と床で構成するため梁はない。ラーメン構造で作られた建物は、天井面の出っ張りとして梁が現れ、その出っ張りが大きいと圧迫感を与えることがある。そのため、梁の出っ張りをなくしたり、小さくする工法が開発されており、アンボンド工法や逆梁工法が採用されるようになってきた。
【バリアフリー】
Barrier Freeで、障害者や高齢者などが生活する上で障壁(バリア)となる部分を取り除くこと。具体的には、室内の床の段差をなくしたり、廊下や階段に十分な幅をもたせたり、手すりを設置するなど。公庫融資で最も低い基準金利を適用する住宅の技術基準では、和洋室等の段差の解消など、基礎的バリアフリーが条件の一つとなっている。
【バルコニー】
2階以上の住戸の外壁から、外にせり出して作った屋根のない手すり付きの露台のこと。上階に同様のバルコニーがあれば、それが屋根代わりになる。分譲マンション(区分所有建築物)では、バルコニーは共用部分にあたるため、住戸の居住者が専用的に使用できるものの、改造を加えたり、物置を置いたりしてはいけない。
【ハロゲンヒーター】
ハロゲンを熱源にした電気式調理器。スイッチを入れると加熱面が赤くなり、火力の強弱で明るさが変わる。熱効率が高く、表面がセラミックプレートに覆われているため掃除もしやすい。
【反転型】
マンションで、対称形になった間取りプランのこと。例えば、隣り合った2つの住戸が戸境壁をはさんで、居室の配置や水回りの位置が左右対称になっている。
【パントリー】
食料品や食器を収納する食品庫のこと。キッチンの隣に配置されることが多い。
【販売受託】
売主の委任を受け、売主に代わって分譲地や建売住宅、マンション等の販売代行をすること。不動産広告では、「販売代理」「媒介」「販売提携(代理)」「販売提携(媒介)」等と表示される。
【販売提携】
売主の委任を受け、売主に代わって分譲地や建売住宅、マンション等の販売代行をすること。不動産広告では、「販売代理」「媒介」「販売提携(代理)」「販売提携(媒介)」等と表示される。


【PS】
上下水道管等の配管スペースのことで、間取り図では「PS」と記される。マンションでパイプスペースが寝室近くにあると、深夜や早朝の排水音が耳ざわりになることもある。パイプスペースの中に電気や水道、ガスなどのメーターを集めたメーターボックスが収められる場合もある。
【PC工法】
Precast Concrete工法のことで、略してPC工法と呼ばれる。あらかじめ(プレ)、工場で型に入れて形を整えた(キャスト)コンクリートパネルを製造し、現場で組み立てる工法のこと。工期が大幅に短縮される。
【Pタイル】
プラスチック原料で作った床用タイルのこと。一般名称としてはビニールタイル。
【ヒートポンプ】
コンプレッサーを動かし、フロンガスを液化させたり気化させたりすることによって、熱を放出あるいは吸収して冷暖房する機器。場所を取らず、空気を汚さないのが利点。 ただ最近のオゾン層破壊に代表される環境問題で、代替フロンガスや自然冷媒、新しいヒートポンプシステムの研究が進められている。
【P・P分離】
Public(LDKや客間など公的な空間)と、Private(寝室や浴室、洗面所など私的な空間)を離して配置した間取りのことで、頭文字をとってこういう。来客時に家族の私的空間を見られない。
【火打ち材(ひうちざい)】
木造建物で、直交する水平の部材に対して斜めに入れる補強材のこと。「火打ち梁」「火打ち土台」などがある。
【火打ち梁(ひうちばり)】
梁(はり)と桁(けた)、大梁と小梁など、直交する横架材が変形しないように補強するために、縦方向と横方向の接合部に斜めに入れる部材のこと。
【日影規制(ひかげきせい・にちえいきせい)】
中高層建築物によって近隣の敷地に生じる日影を一定時間内に抑えて、近隣の日照を確保するための建築基準法上の規制のこと。地方公共団体が条例で指定する区域内にある一定の高さ以上の建築物が、冬至の日の午前8時から午後4時まで(北海道のみ9時から3時まで)の間、その場所に一定時間以上続けて影を生じないように建物を計画することを義務付けたもの。
【光天井(ひかりてんじょう)】
天井全面に乳白色のガラスやプラスチック板を張るか、光をやわらかく通すルーバーで光源をカバーする照明方式のこと。
【引き戸】
障子や襖のように、左右に引き動かして開け閉めを行う扉のこと。観音開きの扉に比べ、開放時に必要なスペースが小さくてすむ。台所や洗面室など、狭い部屋の扉として採用されることが多い。最近では、高齢者や車椅子を利用する方でも簡単に開閉できるということで、居室に引き戸を採用したマンションもある。
【引き渡し】
完成した建築物の所有権を工事請負業者から建築主へ、売買契約が成立した建築物の所有権を売主から買主へ移転すること。
【ピクチャーウインドウ】
はめ殺し窓の一種で、外の景色を見ることを目的として設置されることから、こう呼ばれる。形は大きな長方形のものから、丸や半円形のものなどさまざま。
【ピクチャーレール】
額縁や書画を飾る際に、クギを打って壁に穴をあけなくてもすむように、額縁などを吊るすためのフックを取り付けたレールのこと。
【1坪タイプ浴室】
浴室の広さが1.8m×1.8mのサイズを1坪(約3.3m2)タイプという。1坪タイプ浴室では浴槽もかなり大きくなり、ゆったりしている。
【ひな壇】
ひな人形を飾る台のような階段状になった造成地のこと。南に面していると、すべての住宅の日当たりがよくなり、高い位置や角地にある住戸の眺望はよくなる。ただし、傾斜が急になるほど、上り下りがきつくなる。
【評価額】
土地や建物にかかる固定資産税評価額とは国が定めた固定資産評価基準に基づいて市町村が決定するもので、固定資産税・都市計画税、不動産取得税や相続税などの計算をするときに使われる。評価額は原則として3年ごとに見直され評価替えが行われる。税額を決める基になる課税額は基本的には固定資産税評価額と同額だが、軽減措置の特例の適用や地価の下落で負担調整がある場合は異なる金額になる。
【表示登記】
不動産の現況を明らかにするため、登記簿の表題部になされる登記のこと。土地については、所在地、地番、地目、地積、建物については、所在地、家屋番号、種類、構造、床面積等が表示される。
【ビルトイン】
「作り付けの」「組み込まれている」という意味。収納家具や設備機器が壁等と一体化するように設置されていることを指す。あらかじめ作り付けるスペースを計算してから、建物の構造や内装を決めていくため、機能的で見た目もすっきりする。住宅に組み込んだ車庫を「ビルトイン車庫」という。車庫から玄関脇やキッチンにつながるドアを付けることが多い。
【広縁(ひろえん)】
幅の広い縁側のこと。座敷に広がりを感じさせ、外の日射を遮るため畳の傷み具合も違ってくる。
【ピロティ】
1階部分の、柱だけで構成された空間のこと。フランス語のPilotis(杭)からきた言葉。マンションでは住戸を2階以上に作り、1階部分をピロティにしたりする。一戸建て住宅では、玄関を2階部分より奥に引っ込んだ形にすると、ピロティができる。


【ファサード】
建築物の正面のこと。
【ファンコンベクター】
温風器のこと。キッチンユニットの下部に取り付けられた足元温風器を「足元ファンコンベクター」ともいう。
【フィックス窓】
採光だけを目的とする窓で、開閉できないもの。玄関ホールの吹抜け部分などによく使われる。
【風致地区】
地域地区の一つ。都市に見られる自然的な景観を維持するために、建築物の建築や宅地の造成などに基準を設け、都市計画法で特に定めた地域のこと。
【フーチング】
建物の基礎にかかる荷重を分散するため、基部を幅広くしたもの。
【フォルム】
形、形態のこと。
【吹付けタイル】
タイルのような光沢のある仕上がりにする、樹脂系の吹付け材のこと。ひび割れしにくく、水洗いもできる。
【吹抜け】
2階以上の建物で、階をまたがって上下に連続している空間のこと。玄関やリビング、階段部に吹抜けを設けることが多い。
【不具合】
壁紙のはがれやキズ、ドアなどの建て付けや住設備の故障など、住まいの目で見える部分のトラブルは、一般的に「不具合」と呼ばれている。新築住宅の場合、こういった不具合のアフターサービス期間は、2年程度に設定されることが多い。
【輻射暖房(ふくしゃだんぼう)】
床や天井を加熱し、そこからまわりへ放射することによって伝わる熱(輻射熱)によって快適な暖かさを得られる暖房のこと。部屋全体が暖まり、室温の上下差が少ない。床暖房も輻射暖房の一つ。
【複層ガラス】
サッシにはめ込まれるガラスを2枚にして組み立てたもの。断熱性が高く、結露の防止にも役立つ。
【復代理人】
売主から代理権を得た代理人(不動産会社など)から、さらに専任された代理人のこと。復代理人は代理人と同じ代理権を持ち、売主に代わって住宅等を販売することができる。
【袋地(ふくろじ)・準袋地(じゅんふくろじ)】
他の土地に囲まれて、公の道路に出られない土地のことを「袋地」、池や沼、河川、海洋を利用しないと他の土地に通じないか、崖岸があって土地と公の道路との間に著しい高低差がある土地を「準袋地」という。「無道路地」ともいう。このような土地の所有者は、公の道路に出るために他人の土地を通行できる権利(「囲繞地通行権」(いにょうちつうこうけん))を持っている。
【普通借地権】
平成4年8月1日に施行された新借地借家法で改正された借地権の一つ。契約更新のない「定期借地権」に対して、賃貸借契約の期限がきても、地主の側に土地を返してもらう正当の事由がなければ、借地人が望む限り自動的に借地契約は更新されるというもの。借地権の存続期間を当初30年とし、更新すると第1回目のみ20年、以後10年とする。また、契約終了時に、地主に建物の買い取りを請求することもできる。
【不動産鑑定評価】
不動産鑑定士・不動産鑑定士補が土地、建物等の所有権または所有権以外の権利の経済的な価値を鑑定し、価格で表示すること。
【不動産取得税】
新しく不動産を取得した時に、1回だけかかる地方税のこと。土地・建物の購入、建築、増改築、贈与などが課税の対象となる。マイホームの場合、一定の条件を満たすと軽減措置が受けられる。
【不動産登記(所有権移転・保存・抵当権設定登記)】
不動産(土地や建物など)の所有者を、法的に明らかにするための制度。不動産の売買などで所有者が換わる場合、不動産登記簿の名義も書き換える必要がある(所有権移転登記)。新築の建物については、建物の内容を明確にする「建物表示登記」、その建物の所有者を明記する「所有権保存登記」を行う。 このほか、不動産を担保にしてローンを借りる場合(住宅ローンなど)、「抵当権設定登記」が行われる。
【不動産流通機構】
宅建業者間で、物件情報を広く交換し、契約の相手方を迅速に見つけるためのシステムとして、平成2年に発足した制度で、国土交通大臣により指定された不動産流通機構。専属専任媒介物件の専任媒介物件は、指定流通機構への物件登録が義務づけられている。近畿圏不動産流通機構など全国にある4つの指定流通機構により、不動産物件情報交換のためのコンピューター・ネットワーク・システム「レインズ」が運営され、これにより、入会審査を受けた全国の不動産会社がネットワークで結ばれている。
【不同沈下・不等沈下】
地盤や建物の基礎が場所によって異なる沈下をするために、建物にひびが入ったり、建物が傾いたりすること。主に、基礎の地盤が不均一で不安定だったり、建物の支持地盤の中に柔らかい粘土層があったり、造成の状態が悪かったりするために起きる。
【踏み面(ふみづら)】
階段で足が乗る平らな部分のこと。建築基準法で15cm以上と定められているが、20cm前後だと上りやすい。
【ブラケット】
壁面に接するように取り付ける照明器具のこと。補助的な照明として使う。
【プラスターボード】
壁や天井の下地に使う材料のこと。「石膏ボード」ともいう。燃えにくく、施工しやすく、安価なためよく使われる。
【フリールーム】
室内にある部屋状の収納スペースのこと。不動産広告などで「納戸」と表示してある場合、建築基準法で定められた居室の基準に、採光や通風などの面で当てはまらないことから、納戸とする場合が多い。「サービスルーム」「スペアルーム」「多目的ルーム」「フリールーム」などと表示してある場合も納戸と同義だが、洋室としての内装を施していても居室としての基準を満たしていないことが多い。
【プレイロット】
マンションの敷地内に設けられた幼児向けの遊び場のこと。砂場やブランコ、すべり台など遊具が設けられていることが多い。子どもに目を配るために母親たちが集まることも多いため、プレイロットの近くにパーゴラ(藤や蔦類をはわせた棚)が設けられたり、ベンチが設置されたりする。
【プレキャストコンクリート工法】
Precast Concrete工法のことで、略してPC工法と呼ばれる。あらかじめ(プレ)、工場で型に入れて形を整えた(キャスト)コンクリートパネルを製造し、現場で組み立てる工法のこと。工期が大幅に短縮される。
【フレックスウォール】
部屋と部屋の境目が壁ではなく、開閉できる間仕切りになっていること。可動間仕切りを閉めれば部屋が独立し、開ければ広い空間になり、用途に応じて切り替えられる。
【プレハブ住宅】
Prefabricated Houseの略で、工場であらかじめ(プレ)住宅またはその部材を製作(ファブリケーション)しておき、それを現場で組み立てる住宅のこと。主要素材によって、木質系、鉄骨系、コンクリート系などがある。現場で加工・施工する住宅に比べ、品質が均一で生産効率が高く、工期も短縮できる。
【フローリング】
木質系の床材のこと。サクラ、ナラ、ブナなど広葉樹がよく使われる。厚さ15〜18cm、幅60〜100cm程度の板材にして敷き詰める。主にLDKや洋室に使われる。掃除がしやすく、カーペットに比べダニの心配が少ないことから人気が高い床材だが、遮音性能が高くないと下階に音が伝わりやすいので注意が必要。フローリングの使用を禁止しているマンションもあるので、入居時やリフォームする時には管理規約を確かめること。
【不陸(ふろく)】
水平でないこと。「ふりく」ともいう。壁の凹凸、平らでないことなどに使われている。
【プロムナード】
敷地内に設けられた散策道のこと。大規模マンションによく見られ、車を気にすることなく、ゆっくりと散策を楽しめる。
【フロントサービス】
マンションのエントランスや管理棟に、宅配便やクリーニングの受け渡し、コピー機やファックスの設置など各種サービスの窓口として設けられている。管理会社が運営にあたり、管理員がフロントマンを兼ねていることが多い。
【文教地区】
都市計画で定める特別用途地区の一つ。教育や研究、文化活動をする上で、環境の悪化をもたらす施設を作らないよう規制している。主にパチンコ店、バー、映画館、劇場、モーテルなどの建築を制限していることが多い。
【分譲中物件】
すでに分譲を開始している物件のこと。一般的に先着順で申込受付される。
【分譲予定物件】
建築確認は下りているが、分譲価格等の詳細が未定の物件のこと。
【分電盤】
電気の分岐回路を作る開閉器。漏電遮断器や配線用遮断器等を納め、保守点検しやすいように取り付けられている。
【分筆(ぶんぴつ)・合筆】
一筆(いっぴつ)として登記されている土地を数筆に分けて登記すること。「一筆」とは、土地の単位のことで、登記簿では一筆の土地ごとに一つの用紙を備えることになっている。逆に、数筆の土地を合わせて一筆とすることを「合筆(がっぴつ・ごうひつ)」という。


【ペアサッシ】
二重にしたサッシのこと。幹線道路に面しているなど、騒音対策が必要な住宅に採用される。
【ベイウインドウ】
台形に張り出した出窓のこと。窓が張り出している分、室内に広がりが生まれ、張り出した部分に花やインテリア用品などを飾ることができる。外観のアクセントにもなる。
【平面式駐車場】
機械式駐車設備を使わず、平面を自動車を運転して出入りできる駐車場のこと。
【壁心(へきしん)】
壁の中心線を結んで測った寸法のこと。内法(うちのり)に比べ、壁の厚みの分だけ、面積は大きくなる。分譲マンションのパンフレットに書かれた専有面積は壁心計算によるものが多く、実際に使用可能な面積はそれより少し狭い。公的融資を受ける時は壁心による面積、税金の軽減措置に必要な要件は内法による面積なので、注意が必要。
【ベタ基礎】
建物を支える下部構造のこと。木造等の時は原則的に、耐力の強い「布基礎」(ぬのきそ)が望ましい。布基礎は、縁の下にかかる力を地盤に伝え、上部からの力や地盤で不同沈下しないように、鉄筋で補強し、帯状の連続した構造となっている。縁の下を持たない床を作る場合や、軟弱な地盤の上に作る基礎を「ベタ基礎」という。地下水位が低い場合や床下からの熱もれを少なくする場合に使われる。
【ベランダ】
住戸の外壁から外にせり出して作った露台のこと。バルコニーとの厳密な差異はないが、一般的にベランダは1階に作られ、屋根があることが多い。また、公社・公団の住宅では「ベランダ」を比較的よく使う。
【ペンダントライト】
コードやチェーンで天井から吊り下げる照明器具のこと。シャンデリアのような全体照明用と、ダイニングテーブルの上に吊るすような部分照明用がある。
【変動金利】
民間金融機関で主に扱われる住宅ローンで、金融情勢の変化によって、返済途中で金利が変わるもの。金利の見直しは年に2回行われるが、返済額は5年間変わらず、この間、返済額に占める元金と利息の割合が変わる。金利が下がれば元金の割合が増え、支払い利息総額が減ることになる。5年に一度、返済額を見直すが、新しい返済額はそれまでの返済額の1.25倍までなどと決められている。公的融資の中では、財形住宅融資が変動金利制(当初5年間は固定)である。
【ペントハウス】
欧米のマンションやアパートで、最上階に作られる特別仕様の高級な住戸のこと。


【ボイドスラブ工法】
床スラブに円筒状の穴をあけて中空にし、25〜27.5cmくらいの厚さにする工法のこと。スラブ厚に対する重量が軽くなり、強度や防音効果は高まる。床全体で梁の役目も果たすため、天井が平面的になって、間仕切り壁を容易に変更できるようになるのもメリット。
【ボウウインドウ】
弓形に張り出した出窓のこと。
【防火地域】
都市計画法に基づく地域地区の一つ。市街地における火災の危険を防ぐために指定された地域のこと。市街地や官公庁街など防火地域に建てる建築物は、規模に応じて十分な耐火性能をもっていなければならないとされている。
【防蟻(ぼうぎ)】
薬品の塗布など、木材に白蟻などの被害を防ぐ処理を施すこと。
【防水パン】
防水性の高い材料で作った排水口を持つ皿状の受け台のこと。洗濯機を置くための防水パンを「洗濯パン」という。
【ポーチ】
建物の屋根とは別のひさしを持ち、玄関から張り出している出入り口のこと。マンションの場合のポーチとは門扉が付いたものが多く、ポーチを設けることで一戸建て感覚が強まり、共用廊下からの視線を遮るため、プライバシーを確保しやすい。
【ボーナス時加算】
住宅ローンの返済方法で、毎月の返済分以外に年2回のボーナス月には一定の額を加算して返済をすること。公庫融資では、ボーナス時加算の元金は、借入額の40%までというルールがある。
【ホームエレベーター】
2階建て、3階建てなどの一般家庭に取り付けるエレベーターのこと。高齢者や階段の上り下りが不自由な家族がいる場合によく設置される。
【ホームオートメーション】
最新のエレクトロニクス技術を導入した家庭用管理システムのこと。Home Automationの頭文字をとって「HA」ともいう。外部からの電話を使ってエアコンや電気器具のスイッチを入れたり切ったり、風呂の給湯を行ったり、異常があった時には警報を鳴らしたり連絡先へ通報したり、金融機関との決済をしたり、宅配ロッカーの開閉を行うなど、さまざまな機能が加わってきている。
【ホームコントローラー】
電気に関する集中制御装置のこと。1カ所で室内全体の電気器具をコントロールできる。
【ホームセキュリティ】
ホームオートメーションの一部で、エレクトロニクス技術によって火災やガス漏れ、盗難などから住まいを守る防犯システム。住宅内に取り付けたセンサーが異常を感知すると、警報を鳴らしたり、あらかじめ契約している警備会社などへ通報する。分譲マンションでは各住戸の防犯装置と管理室の管理パネルが結ばれ、集中管理することが多い。
【歩車分離】
主に集合住宅のランドプランで、歩道と車道の進入口を分離して設計すること。生活空間の安全性を確保できる。
【保証金】
賃貸借契約時に賃借人から家主に支払われるもので、「敷金」と同じ意味合いをもつ。関西では一部の地域を除き、「保証金」という場合が多い。退去時には、ここから敷引きがさし引かれて返金される。
【保証料】
住宅ローンなどの融資を受ける際には、連帯保証人が必要。最近は、金融機関が指定する保証会社等と「保証委託契約」を結び、連帯保証人になってもらうケースが多い。「保証料」はそのための費用。公庫融資の場合は、一定条件を満たす個人の連帯保証人がいれば保証会社に頼む必要はないが、民間ローンの多くは、保証会社による保証を義務付けている。ローン返済が一定期間以上滞った場合、一端、保証会社が債務者の代わりに返済を行い、その後、債務者は保証会社に返済を行うことになる。
【蛍(ほたる)スイッチ】
暗くてもスイッチの位置がわかるように、スイッチの部分が光っているもの。廊下や階段、玄関、トイレなどに使われることが多い。
【掘り込み式駐車場】
住宅の敷地が前面道路より1〜3m高くなっている場合に、敷地の一部を掘り込んで周囲をコンクリートやブロックで固めて作った駐車場のこと。シャッターを閉めれば、風雨や直射日光から車を守ることができる。
【ホルムアルデヒド】
人体に有害な化学物質の一つ。これが住宅に使われる仕上げ材や下地材、接着剤等に含まれていると、空気中に拡散し、新築後しばらくの間は、目がチカチカしたり、めまいや頭痛、皮膚障害などが起きる「シックハウス症候群」を起こす。現在では、ホルムアルデヒドを含まないか含有量の少ない建材等の改良が進められている。
【ボンエルフ】
住宅地内の道路を走行する車がスピードを出せないように道路を蛇行させたり、道路に張り出して花壇を作ったり街路樹などを配置したりして道路の幅に変化をもたせること。車は徐行運転をするため、歩行者や道路で遊ぶ子どもの安全を守ることができる。
【本間(京間)】
わらを糸で刺し固めた床(とこ)に、陰干ししたいぐさで編んだ畳表(たたみおもて)を付けて、家の床に敷く建材のこと。畳表は裏返して2回使うことができる。しかし、最近では、社会情勢の変化や新しい建築工法に対応するため、フォームポリエスチレンやインシュレーションボードが使われるようになり、わら床は少なくなっている。地域によって畳の大きさは異なる。マンションや団地の畳のサイズは、物件によって異なることも少なくない。

あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行